●モッズご愛用レーベル、モータウン
リズミカルで洗練されたファンク・ブラザーズのリズムにのせて
パワフルなヴォーカルが印象的なモータウン・サウンド。
そんなモータウンの数々のグルーヴィーでクールな曲は
まさにモッズ達がクラブで踊るためにあるようなもの。
そのサウンドはホント洗練という言葉が似合う。
そんなモータウンはボクサーだったこともあり、
レコード屋だったこともあり、
自動車工場で働いたこともあり、
作曲家でもあったベリー・ゴーディー・ジュニアという黒人が
1959年にはじめたレーベルである。
その拠点が自動車生産地で有名なデトロイトにあったこともあり、
モーター・タウンが縮まってモータウンという名になったことは有名。
モータウンのサウンドは
表(アーティスト)、裏(プロデューサー、ソングライター)と大活躍の
副社長スモーキー・ロビンソン、
ホランド/ドジャー/ホランドというプロデューサーでありソングライター・チーム、
そして先のファンク・ブラザーズと呼ばれる
アール・ヴァン・ダイク、ジェイムス・ジェマースン、ベニー・ベンジャミンらの
強力なモータウン専属バック・バンドがつき、
意外や多くの視聴会議をかさねて、
ヒットすべくサウンドを目指してあみだされたものなのだとか。
レーベル当初のサウンドはR&B的な泥くささの残るサウンドだったが、
徐々に洗練されたリズムとポップなメロディーを持ち、
ここにパワフルでソウルフルなヴォーカルがのる異次元のカッコよさ、
その新しさが60年代初期のモッズに支持されたのは当然のこと。
ちなみにモータウンといっても、モータウン・レーベルのほかにも
タムラ、ミラクル、ゴーディ、ソウルなど複数のレーベルがあります。
●モータウンCDガイド
60年代から70年代初頭にかけてヒット曲連発のモータウン。
代表アーティストも多いですが、
ズバッといくならコレでしょう。
『 HITSVILLE USA - THE MOTOWN SINGLES COLLECTION 1959-1971 』
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60年代のモータウンのおいしいところをCD全4枚、104曲のボックスでたっぷりと。
4枚ではちょっと多いという方はコレ。
『 MOD FAVE RAVES VOL.1 - 20 COLLECTABLE MODERNIST SOUL CLASSICS 』
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『 MOD FAVE RAVES VOL.2 - 20 COLLECTABLE MODERNIST SOUL CLASSICS 』
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VOL.1、VOL.2と2種類出ています。
ジャケットがちょっとベタですが、選曲は軽いヒネリが入っていて、
英タムラ・モータウン・レーベルから出されたシングルからの編集盤。
サブ・タイトル「20 COLLECTION MODERNIST SOUL CLASSICS」にあるように、
フー、スモール・フェイシズ、アクション、アート・ウッズ、スペンサー・デイヴィス・グループらが
カバーした馴染みのある曲はもちろん、
グルーヴィーな曲を中心とした選曲がモッズ系にはピッタリの内容。
『 THE ULTIMATE COLLECTION / MARTHA REEVES & THE VANDELLAS 』
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モータウンの個人的にイチオシのアーティストは、マーサ&ヴァンデラス。
もちろん、フーの《 Heat Wave 》や《 Motoring 》、
そのフーのほかキンクスもカバーしている《 Dancing In The Street 》、
アクションは《 In My Lonely Room 》、
そしてマンフレッド・マンの《 A Love Like Yours 》などのカバーで
モッズ系の60年代ブリティッシュ・ビート・ファンにはおなじみ。
モータウンにしては少々どろくささを残したサウンドで、激シビレます。
『 THE ULTIMATE COLLECTION / SMOKEY ROBINSON & THE MIRACLES 』
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モータウンの副社長、スモーキー・ロビンソン率いるミラクルズ。
直接的なカバー少なく
スモール・フェイセズの《 You've Really Got A Hold On Me 》あたりだが、
同曲は、あのビートルズもカバーしているし、
そのサウンドが60年代のイギリスに与えた影響は絶大!
本盤は《 Going To A Go-Go 》から始まるニクいベスト盤。
『 THAT STUBBORN KINDA FELLOW | HOW SWEET IT IS TO BE LOVED BY YOU / MARVIN GAYE 』
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こちらはマーヴィン・ゲイの60年代の超強力な2枚のカップリング。
収録曲を見ていただければわかるが、
当時のモッズ・バンドがカバーした曲が連発。
そしてパワフルでダンサンブルな曲はもちろん、
マーヴィン・ゲイ自身のスマートなルックス、ファッション、雰囲気も
相当モッズに影響を与えているハズ。
『 UP-TIGHT / STEVIE WONDER 』
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60年代当時、スティーヴィー・ワンダーの《 UP-TIGHT 》は、
絶大な人気があったらしい。
確かに文句無しのカッコよさ。
その曲はもちろん、本アルバム1曲目に収録《 Love A Go Go 》もオススメ。
このアルバムはジャケットもハナマル。
『 SHOTGUN / JR. WALKER & THE ALL STARS 』
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ジュニア・ウォーカーのサックスをフィーチャーし
グルーヴィーなオルガン、ギターが入ったファンキーなインスト中心のサウンドは、
間違いなくクラブでヘヴィー・プレイされたハズ。
代表曲《 Shotgun 》などシンプルで実にカッコイー。